持って生まれた資質と、開き直り

プチコラム

占星術を数年やっていると、ある程度人の思考や感情の傾向というのは掴めてきますが、それですべてが思い通りに上手く行くか?と聞かれたら、別問題になります。

特にネイタルチャート・出生図はその人のスタート地点を示しているものですので、原石のままでは光っていないのは当然で、やはり磨いて成長させていかないといけません。

ただ、ネイタルチャートから読み解く資質・個性というのはある意味厄介で、解釈の仕方によっては自分の欠点を必要以上に「仕方ないよね」と開き直るための理由にしてしまえる、あるいはそうしたくなる誘惑に駆られるという点は注意をして扱わなくてはなりません。

これは、例えば子供と大人が同じ状況に出くわしたときに、全く同じ反応をとるか?という予測の話に似ています。
もちろん結果は、子供と大人とでは反応が違ってきますよね。
出生図も、チャートの持ち主がどのような成長の段階や経験をしてきたかによって、読み方や伝え方は変わるのが普通なのです。

ですので、占いだけで全て決めてしまえるわけではないのです。
もっともっと、占いで出た情報に現実の言葉や事実で肉付けをして、意味を作っていかないと現実に使えるものにはなりません。

たとえば、基本的な意味において、芸術家向きの才能がある出生図でも、何かクリアしなくてはならない課題や足りていない情報があるはずです。
資質を上手い事活かせていない場合、そのような突かれて痛いところこそを、見つけなくてはいけません。

そこまで言及できる、あるいは直感的に気付きを得ることが出来てはじめて、出生図に血が通う、エネルギーが入るような気がします。

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