アラン・リックマンのホロスコープで読む魚座の特徴

 前回の予告で、魚座をメインに読んでみますと告知しましたので

 今回は、魚座生まれの俳優アラン・リックマン(Alan Sidney Patrick Rickman)のホロスコープチャートを元に、魚座の特徴を読んでいきたいと思います。

 「アラン・リックマンって誰?」という方の為に少しご紹介をさせていただきますと、一番有名なのはJ.K.ローリング原作のハリーポッターシリーズの映画版、セブルス・スネイプ役の俳優です。

この動画だと、とても気難しそうな印象がある方なのですが他に出演されている作品を見ても「周囲にイジられたりして間が抜けている時もあるけど、基本的に真面目」な人物を演じられることが多いですね。

 アラン・リックマンのファンになったのはこのハリーポッターシリーズがキッカケという方も多かったのではないでしょうか。残念ながら、2016年にすい臓がんの為他界されました。

 独特の低音の声と囁くような話し方が魅力の悪役として出演されている映画も多く、ハリーポッターシリーズ以外の作品のアラン・リックマンもぜひ見ていただきたいと思います。
日本でも有名なのは「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」、「ラブ・アクチュアリー」、「ダイ・ハード」です。

 アラン・リックマンはグラフィックデザイナーから俳優に転向したという経歴があります。
芸術的センスを扱う仕事に就いていたこと、そこから自分自身が表現そのものになるまでの経緯なども含めて、今回は魚座サインの性質がどのようにアラン・リックマンの人生で表現されたかを読んでいこうと思います。

アラン・リックマンのホロスコープチャート

海外の有名人の出生データを見る時は、いつもこちらから確認しています。
https://www.astrotheme.com/

1946年2月21日、英国ロンドン生まれ。出生時間は不明なのでハウスと月の度数は出せません。

太陽:魚座2度
月:蠍座
水星:魚座10度
金星:魚座7度
火星:蟹座14度(逆行)
木星:天秤座27度(逆行)
土星:蟹座18度(逆行)
天王星:双子座13度
海王星:天秤座8度(逆行)
冥王星:獅子座10度(逆行)

逆行天体が多いですね。
エレメントは魚座3,蠍座1,蟹座2でほとんど水です。
風が天秤座2と双子座1、火が獅子座1で土は0です。

活動サインが4、柔軟サインが4、不動サインが2。

特徴だけ見ても、けっこう個性的なホロスコープチャートですね。

 主な経歴は、はじめはグラフィックデザイナーを職業としていましたが26歳(24歳という情報もあり)頃から王立演劇学校で学び、28歳頃に舞台俳優としてのキャリアがスタート。1988年のダイハードでの悪役として登場し出してから徐々に映画出演が増えるようになります。

 ハウスが使えないので具体的な部分は読めないのですが、職業の方向性が変わる転機となった年である26歳頃のソーラーアークでの出生チャートとのアスペクトを調べてみました。
ソーラーアークの火星が出生の獅子座冥王星とコンジャンクションしています。さらに、ソーラーアークの冥王星がネイタルの金星と180度。


 これは、何かとても大きな抗いがたい強い欲求や運命的な出来事(冥王星)が、今までの人生とは違う方向へ変えるキッカケとして影響したのだろうと予測できます。

 実は偶然なことに、私自身も23歳前後にネイタル冥王星とソーラーアーク火星のコンジャンクションのアスペクトを経験し、キャリアを変えた経験があります。その時の経験は言葉で正確に表すのが難しいのですが、「どうしても何か成し遂げねばならないような、人生の全てをかけて果たさなければならないようなものへの強い欲求」というのが起こり、今までのキャリア(以前はプログラム開発関係で働いていました)から無理やり引きはがされるような精神状態になったことは今でもよく覚えています。

 冥王星は世代天体なので普段は強い影響力を感じないのですが、個人天体がハードなアスペクトを形成するとその天体を通して世代天体の影響が入ってきます。

 アラン・リックマンの場合は冥王星が獅子座なので、劇的な表現方法を通しての行動を促されたのでしょう。冥王星の力は個人が使えるように訓練すれば、多くの人に影響力を与えるパワーとなります。
彼の場合はネイタルの金星が冥王星の影響を取り込む媒体にもなっているので、役者としての魅力(金星)を通して冥王星の深淵なエネルギー(悪役や秘密の多いキャラ)を世の中に表現していたのかもしれません。

さて、肝心の魚座の性質ですがそれはアラン・リックマンのどういったところに表れているでしょうか。

 正直なところ今まで演じてこられた役柄を見ると、蠍座的な特徴の方が目立つのですが「魚座だ」と言われてみれば「ああなるほど」と思う部分はあります。それを分かりやすく抽出するのが難しいのですが、頑張って言葉にしていきます。

魚座の純粋過ぎる感性を役者活動の中で昇華していった

 アラン・リックマンがなぜ俳優という職業を選んだのかの理由として「何にでも、どんな人物にも想像力が働く」という魚座サインの能力が活かせることがあてはまります。

 アラン・リックマンの魚座らしいエピソードにこんな話があります。初の映画出演であったダイ・ハードでの役柄について、当初の脚本には「ヒロインの女性を乱暴に投げ飛ばすように」と指示があったにも関わらず、「自分が演じている役も、投げ飛ばされることになるヒロインも、この脚本の指示通りに動くのは不自然だ」と判断をして違う演じ方をしたという話があるそうです。

 映画出演が初めての俳優の立場であれば、監督の指示に従わないのはあり得ないことです。なぜなら、今後も仕事をもらえるように監督の機嫌を損ねないように考えて行動するのが新人の立場では普通ですよね。でも、彼はそれが出来なかった結果、後の成功に繋がったのですから人生どうなるか分かりません。彼のその役者としての哲学・信念を通して、そこから多くのキャリアの機会と彼のファンが生まれました。

 この純粋過ぎる感性ゆえの不器用さや頑固さが魅力であり、魚座サインの持つ大きな特徴の一つでもあります。

魚座の優柔不断さとアラン・リックマンの役作りとの関係

 魚座サインのエネルギーは常に、人々や世の中に対して何らかの同情を求めている感じがあります。
客観的に見て正しいか正しくないかより、自分や他人の心が傷つかないことの方が大事なのです。

 アラン・リックマンが演じたセブルス・スネイプは映画版だと善人的な見られ方をすることも多いのですが、原作を読んでスネイプのことを細かく知っていると、あながちそうだとも言い切れない複雑な人物であることが分かります。

 彼は他の映画でも悪役を演じることが多いのですが、どの役にも共通しているのは、その人物に対して人間的に共感できるところや弱さがアラン・リックマンの演技を通して必ず表現されているところです。

 魚座は一つの価値観だけで人をジャッジしたり、物事を断定するのを避けたがります。世の中のもの全てにたいしてあらゆる可能性や解釈があることを常に無意識の領域で感じていますが、それを他の人にも分かるように説明するのが難しいので時々何を考えているのか分からないと言われるのです。

 古典的な解釈では魚座に水星があるとフォールと呼ばれる品位(天体の強さ)と判断され、上手く言語化出来なかったりコミュニケーションが苦手な傾向にあるといわれます。

 その反面、水星はジャッジが得意な天体です。細かい分析が得意な乙女座も、要領よく情報を扱うことが得意な双子座、水星がこの二つのサインにある時は良い働きをすると言われているのです。

 余計な枝葉を切り落とし、目的に沿って情報を扱う時に水星はスムーズに働きますが、魚座は余計な枝葉にも価値や可能性を見出そうとしてしまうところがあります。魚座が大事にしたいのは、他の人々には切り捨てられがちな、一見すると意味が無くて余計かもしれないものの中にあるものなのです。

 この魚座の感じ方や考え方をどのように表現していけばいいかと考えた時、彼の場合は蟹座の火星のエネルギーを使って「自分が人々の心に働きかけて感動を与える側になる」ことを選択したのではないでしょうか。火星には土星も合で重なっていて、蟹座のテーマに取り組むことがキャリアの土台になったことも示されています。

オマケ・・・魚座サインの恋愛観について

 以上、アラン・リックマンのホロスコープチャートから見た魚座サインの特徴に関する考察でした。

 ここから先は、魚座サインの恋愛観について少しだけですが書いてみます。 

 魚座は海王星のエネルギー(境界線を溶かす)と関連していますが、海王星は現実においてはアルコールや薬物を象徴するものに変換されます。その理由は、肉体の意識を特殊な状態にしてあの世とこの世の境目を薄くさせる作用があるからだと考えられます。

 お酒を飲んで酔っ払うと、気分が良くなって身体の感覚がマヒする効果がありますよね。頭がボーッとして普段考えていることや感じていることとは違う感覚を得られるので、人はそれが快感になってしまうとアルコール中毒になりやすいのです。

 つまり、魚座サインで恋愛について問題になるのは、恋愛を現実から逃避するための手段にしてしまうことです。

 たまに、「どうしてそんなややこしい状態の関係を続けているの?」と話を聞いている周囲の方が困惑するような恋愛関係を続けている魚座の人がいますが、その常識では考えられない異様な状態(現実感のない状態)こそが、魚座のエネルギーが求めているものである場合があるのです。

魚座のこのある種の精神的な強さ(混沌とした状況の中でも正気を保てる)を、恋愛以外にも活かせたらきっと素敵だと思うのですが、それが難しいからたまに人間関係の距離感や表現を間違えてしまったりするだけだと思うんですよね。

 感情や気持ちの面で自分が正しいと感じることであれば、他の現実的な事情を一切無視して「やってやる!」となる謎の強さも。魚座サインが効いている人は、自分独自の世界観を持っている人が多いです。なので事情を知らない人から見たら、「なんでそうなった」って思われる発言や行動はやっぱり多くなります。

 

 魚座サインについて、少しは何か考察のヒントになったでしょうか。

 最後に、色々魚座さんについて書きましたが私は魚座さんたちが大好きです。魚座さん以上に人の心の深い部分にまで触れようと出来る人はなかなかいないと私はいつも思っています。(^^)

ここまで読んでくださってありがとうございました!

 

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コメント

  1. ゆかっぴ より:

    フフッと笑ってしまいました。

  2. mm より:

    こんにちは!
    魚座回、すごく面白かったです。
    私が魚座さんたちから感じ取っていたものを、感覚の深いところから引っ張り出して、照らし合わせて読ませていただきました。
    内容、とても深かったです。

    それと、心がとても救われた気持ちになりました。
    魚座さんのような存在を思い出したり語られたりすることに癒される、というのもありますが、私が出会ってきた魚座さんは属する集団を間違えるとかなり誤解されて疎まれていたのでそんな魚座さんの深い理解者に出会ったような気持ちになって、何かが報われたような気分にもなったりして(^^;
    同じ魚座さんを見ていても、見る人によってまったく印象が違って見えていることによく驚かされていました。

    それから、スネイプ先生はカッコいいです(*^^*)

    • mm より:

      疎まれていた、って言葉があんまり適切でなかったです(^^;
      ただ、当人ではなくその周囲の人たちにちょっともやもやさせられることがあったなぁといろいろ思い出したんです。
      占星術を知ると、人の言動の裏にはその人なりの事情や背景があることに想像力を働かせられるようになるので、物事にちょっと寛容になれたり許せる範囲が広がったりします。

      • ヒラリ より:

        mm様

        こんにちは(^^)
        コメントありがとうございます。

        占星術を使ううえで、人となりを丁寧に見る・感じるのはやはり大事なところだと思います。
        「チャートを見ただけではその人の性別すら分からない」ということは占星術界の大御所も言っていることなので、それを知ってからは特に、占星術データの元の人物の人となりをよく調べるようにしています。

        自分以外の他人を理解するのに占星術はとても客観的な情報を与えてくれるので、自分の主観を取り除きやすい面がありますね。自分の価値観だけだと感情で相手を判断してしまうので、確かに、占星術を知る前と今では自分の寛容さは少し上がったかと思います。(「周囲に寛容になっている」と思っているのは自分だけかもしれませんが。(笑))

        mm様がおっしゃっているように、占星術で得られる人への理解を、もっとたくさんの人に知ってほしいと思っています。