月と太陽による相性について

夫婦占星術
月と太陽が結婚相性として考えられていた理由

西洋占星術占いで、結婚運では月を妻、太陽を夫とみるのは、とても古くからあるもので、現代的な人達にとってはやや時代遅れに感じさせる解釈でもあります。
なぜならこの解釈の仕方には、女性は社会に参加する権利がなかった時代の考え方がベースとしてあるからです。

月は、太陽が自己実現を行うのに必要な身の回りのことをカバーする代わりに、
太陽が生み出す結果や報酬をもらいます。

これが、妻と夫という役割に置き換えらえているのです。

太陽とは、自分がこの地球で何かを為す際の中心の要素です。
実際の、恒星の太陽がそのまま私たちの内面にあると考えてみてください。
太陽は、地球上の動植物(月的存在)が必要とするエネルギー・方向性を与える存在です。

なので、よりシンプルに太陽と月の相性を考えるなら
太陽は月に肉体的活動のことをまかせ、月は太陽に精神的活動のことをまかせる、と読んだほうがより扱いやすい情報になるかと思います。

そうなってくると、自分を月(妻)と見立てて相性の良い太陽(夫)を探すと、自分の太陽と噛み合わなくなるケースが出てきます。
自分の太陽はそもそも他人が肩代わりできるものではありませんので、自立的な女性であればあるほど、男性と離婚するか独身を貫いてでも自分の中の自己実現欲求を叶えようとしたくなります。

本来のパートナーシップというのは、お互いの中にある月と太陽を相手に投影・依存することなく、協力し合える関係が理想です。
自分のホロスコープに表れている要素を統合するのは、結局自分自身でしか行えないからです。
というか、パキッと割ってしまって誰かにどっちかを投影するのはものすごい危険です。喧嘩にならないはずがないし離婚もやむなし、という感じです^^;

エレメントの相性がよくても油断はできない

例えば、月が蟹座・太陽が山羊座の夫と、月が山羊座で太陽が魚座の妻の場合。
今までの結婚相性占い的に二人の相性を観た場合、土と水のエレメントの組み合わせで一見問題はないように見えます。

妻側は公的な活動をする山羊座の太陽に対しては好意的な気持ちを抱きやすいですが、太陽側の夫が家に帰ってきてくつろぎ始めた時、山羊座の月の妻は「確かに妻としての役割は果たす」のですが、この「妻としての役割が明確に記載された事項」以外のことには消極的です。


その結果、蟹座の月の夫は帰ってからも山羊座的な社会人の太陽
言動をさせられる羽目になります。それに疲れてくると、家で十分にリラックス出来ないからと他所に女性を作るかもしれません。あるいは、安心して甘えられる実家に帰ってしまうかもしれません(夫が)。
妻側も妻側で、自分の気持ちをなかなか開放しづらいので「あんまり家に夫がいないほうがいい」なんてつい思ってしまいます。家事や家族の話し相手などで、永遠に終わらない仕事をしているような気分になるからです。

それでも、夫が理想とする妻のイメージが蟹座の月であるため、妻の魚座の太陽とは相性がいいかもしれない。
…と、通常の相性診断では思いがちですが、実際はそう単純でもないのです。

太陽とは公的な活動をするシンボルであって、家でのんびりお茶を飲んで寛いでいるときに発揮するようなものではありません。
もちろん、自宅で仕事をしているという人の場合であれば家で太陽は使います。
しかし、今回のケースでは妻として夫を家で休ませる役割を持つ人の太陽なので事情が違います。

蟹座の月というのは、排他的な要素を持つ保護者像です。
身内であれば、とことん守りますしコミュニケーションも活発になりますが、それ以外の人に関しては驚くほど攻撃的な時があります。子供を守る母熊みたいなイメージです。

対して、魚座の太陽は「誰にでも分け隔てない態度」「共感性」がキーワードです。
蟹座は身内に対して甘いですが、魚座は身内にもそうじゃない人にも分け隔てなく甘くなれるサインです。
というよりも、蟹座のように仕切ってしまうことができません。

夫側からすれば、一緒の家庭に入るまでは誰にでも優しくて親切で可愛らしい女性だった妻も、結婚してからはご近所や周りの人からは評判がよく好かれているが家の中ではなぜか厳しい妻、と感じてしまうかもしれません。
魚座的な八方美人を少し寂しく思うでしょうし、安全な家庭内に得体の知れないよそ者を連れ込む不安要素でもあります。

また、山羊座の月として妻が接してきた場合、蟹座の月である夫にとっては「うちに帰ってからも寛げない、甘えられない」という思いを抱きやすい相性となってしまいます。
山羊座の優しさや世話の焼き方は、事務的で形式的ですが、「無愛想でも世話を焼いていること自体すでに愛情」というのを蟹座側でも理解できるかどうかが、この二人の相性を良い関係にするために肝心な部分です。

親子で例えると、父子家庭でお母さんみたいな密着した愛情は注げないけど、一生懸命不器用に頑張る父親のような山羊座の月、というのを蟹座の月の子供視点で納得できるかどうかです。

相性はホロスコープ全体で見ないとなかなかわからない

後は、金星でお互いの話題の好みや美的感覚や食の好みが合うかどうかや、水星で会話のテンポや思考回路、火星で自己主張の起きやすいポイント、木星でお互いの発展につながるポイントなど、色々あるのですが、やはりお互いが「お互いのことをある程度分かったうえでどうしたいか」が関係を決める一番のポイントになると思います。

うーん。
それにしても例えのこの二人、まるで銀座の高級クラブで働いていた女性と結婚した重役の男性のような組み合わせに思えます(笑)

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