蠍座金星はなぜ欲深いと言われてしまうのか

占星術

金星がたまたま蠍座にあっただけなのに・・・

金星が蠍座にあると、ほとんどの占星術の解説で
「欲深い」だの
「嫉妬深い」だの
「性欲強い」だの
「その言い方ってどうなの」的なワードが容赦なく書かれているのを目にします。

いや、別にそういうわけではないのに・・・

金星が蠍座にある当事者の私は、毎回このような解説を目にしては
「なんでなんやろう」
と考えずにはいられない日々を過ごしてきました。

<類似の過去記事>




なぜなら、このような解説の通りなら、
我々蠍座の金星持ちは恋愛や快楽(物質・精神両面の)において
求めると痛い目に遭うか、人様に迷惑をかける羽目になってしまうことを考えて

「よし、悟ってこの世から解脱しよう…」

と深く深く絶望してしまいかねないからです。
(まあ、それもアリかもしれないけどね)

いやいや でもでも
しかし。

一般的な結論だけ見て納得できるわけもなく。
そもそも、占星術は吉凶ではなく
状態がどのようになっているのかを客観的に見て
理解するためのツールだと思うのです。
だから絶望する必要なんて全くない、
なぜそういう傾向になりやすいのか理解出来たら
そもそもの行動パターンも変わっていくはず、そうだろう!?
(ここまで一息)

…と、いうわけで
蠍座の金星を今回は解説していこうと思います。

なぜ金星の蠍座は表現のされ方が悪い?

「蠍座が金星にいると都合が悪い」
その理由は、ひとえに蠍座の性質にあります。

蠍座は他者との一体化や支配・被支配を体験するサインなので、
金星の持つ楽しさや美しさが破滅的になる傾向が高くなります。

破滅的とはどういうことかと言うと、
本来の自然な姿の金星にとって破滅的な体験になる
という意味です。

(映画の登場人物で例えると、
バットマンシリーズの敵役でありジョーカーの恋人、ハーレイ・クインが
蠍座の金星の具現化のようでピッタリのイメージです。)


自然な金星とは、通常牡牛座や天秤座にある時の金星を意味します。

肉体的に五感で楽しむことだったり、
人との適切な距離感を保ちながらコミュニケーションを楽しむことだったり
両方とも、自分と外側との安全性を維持したまま体験できること
それが金星にとって良い状態であり、適切な使い方
となります。

また、このような状態(サイン)にいる金星は、
その金星の行動や欲求が周囲から認められやすくなります。
周囲の人にとって、不愉快に感じる要素が少ないのです。
周囲からも歓迎される性質であるため、金星は良い品位にあると
とても使いやすくなります。

では、蠍座に金星があるとどうでしょうか。

蠍座はいつも、一体化するために対象を必要とします。
その対象は人でもモノでも何でもいいのですが、
特に金星が恋愛で発揮されると、
「そこそこのところで満足できない」
「複雑なものにこそハマる」という蠍座の性質が災いして
「深く入り込んでいけるワケありの相手」をわざわざ好きになってしまう…
なんて事態が起こってしまうのです。


また、蠍座の特徴として
「すごく集中する」というのがあります。
一回恋愛が始まってしまうと、
ずーっと恋愛の相手のことを考えてしまう。
これは蠍座の性質と金星の快楽的作用が合わさった結果起きている、
中毒症状
と言ってもいいと思います。

なので、こういった作用を自覚出来ないまま
蠍座の金星を持っている人が恋愛をすると
「いつの間にか不倫に」とか
「攻略不可能な片思いを繰り返す」とか
「他の事そっちのけで恋愛中毒になる」ことになってしまうのです。

金星のキーワードは「適切な用量・用法を守る」こと

金星には、適切な距離感や安全性というものが必要になってきます。
なぜなら、金星は快楽をもたらすものの象徴だからです。
金星は基本的に良い意味を持った天体ですが、使いようによっては
人を堕落や破滅に導く役割にもなり得ます。

蠍座の金星が、
「なんか怖い」という印象を与える理由は、
一度ハマると手軽に抜け出すことができない危険なもの
そんな性質を持っているからなのだと思います。

料理で例えると、
牡牛座の金星はコシヒカリの炊き立てご飯のようであり、
天秤座の金星は記念日にお洒落して行く高級フレンチのようであり、
蟹座の金星はおふくろの味ですが、
蠍座の金星は毎日毎食がショートケーキ丸ごと一個のようなものなのです。

「いくら好きでも、胃もたれするわ…」

でも、そんな胃もたれするような体験や感情に憧れるし、ときめいてしまう。
それが蠍座の金星。

だから、相手や周囲に少なからず影響を広げてしまう恋愛での
蠍座の金星は「気を付けようね」となってしまうというわけです。

天体が教えてくれることは、自分を客観的に見た状態

「蠍座の金星だから悪い」
ということではなく、なぜそのような解釈をされてしまうのかを
分析して解説してみましたが、いかがでしたでしょうか。

人間の社会活動や、人の心理など
「人とは」
「社会とは」
といった価値観の枠組みに当てはめて考えながら
「このサインと天体の組み合わせは、どうなるのか」
といった視点で解釈することが、より本質的な天体の性質とサインの関係について
考えることが出来るようになります。

ですから、○○座にこの天体があるから○○運が悪い。
なんていう解釈は、時代の流れや人々の価値観の変化によっていくらでも
変わっていく可能性があります。

重要なのは、サイン・天体の本質を知ること。

そしてその本質を活かすためには、やはり自分の人生に対する肯定的な愛情が必要なのだとも思います。



☆良かったらクリックで応援お願いいたします。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 占星術へ
にほんブログ村


にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアルメッセージへ
にほんブログ村



コメント

タイトルとURLをコピーしました