豊臣秀吉のホロスコープ

占星術

こんにちは。
昨日、映画刀剣乱舞を観に行ってきました。

いや~、もう
控えめに言って最高でしたね、へし切長谷部が。

この映画はネタバレすると面白さや感動が全く無くなってしまう構成になってたので、
あまり深くは書けませんが…
しかし、これだけは言っておきたい。

シリアスなストーリーの合間に突如繰り出される
長谷部の生真面目ボケって、卑怯だと思うの。
観客席のあちこちからクスクス聞こえてました。ほんまズルイわー。
一番美味しい役どころだったよ、長谷部くん。

そんなわけで、まだ劇場に行ってない沼民・長谷部廃はぜひ!

…ん?
ああ、そうそう、今回は秀吉の話をするんでした。


今回の映画のストーリに、豊臣秀吉が出ていたのですが
これがまた、けっこうな名脇役でした。

豊臣秀吉は伝承でもいわれている「人たらし」「世渡り上手」というイメージがあり、
映画刀剣乱舞の中でも、とてもコミカルなキャラクターとして演じられていました。

しかし、そのコミカルさは後に「どんなにお人よしに見えても、やはり秀吉は天下人」とゾクッとさせられてしまう、不気味さに変わるのですが…(役者さん本当に上手いなと思った)

この映画、内容を詳しく書いてしまうと本当に面白さが半減以上に半減してしまうので
どういうことかネタバレを避けつつ説明するのが難しいのですが
メインの刀剣男士に負けず劣らず、人である武将たちもとても魅力的でした。

さて、そんなわけで
映画を観終わったあとに、豊臣秀吉のホロスコープを見てみたくなりました。

秀吉役の人の演技がとても良かったこともあり、
どうしたらあんな奇怪な人物(農民からのし上がった人たらしの天下人)が出来上がるのかと
無性に気になったんです。

織田信長なんて、あだ名が魔王だから「ああ、天下取りくらい考えるよね」だし
徳川家康は、大名の出で「まぁ、天下取るチャンスくらいはあるよね」って感じですし

三人の天下を取った戦国武将の中でも、一番一般人に近いのって
やはり豊臣秀吉なんじゃないかって思うのです。

なのに、何が秀吉を突き動かして、あそこまでの野望を成し遂げたのか。
ホロスコープから何か見えてこないか、さっそく探ってみることにしましょう。

生年月日は、天文6年2月6日。
※ユリウス暦の時代なので、1537年3月17日をグレゴリオ暦に直して3月27日でチャートを出しています。

時間は当然のごとく不明。
この生年月日も、「おそらくこれが有力な記録だろう」というものなので、
そのことを頭の片隅に置きながら分析していきます。

海王星と太陽が牡羊座でコンジャンクション。
木星と水星もおなじサインでコンジャンクション。


おーお…。

わざと、それっぽい運命が見えてくるように生年月日ねつ造したんじゃないだろうな?
と思わざるを得ない布陣のような配置です。

個人的に真っ先に気になったのが、月と火星のスクエアです。
双子座と魚座の、柔軟宮のスクエア。

秀吉は人たらしの世渡り上手ですが、おそらくこの月と火星のアスペクトが効いていたのだろうと思います。
時間が不明なので、この月と火星のスクエアが実際の度数かどうかわからないのですが
(月は約2時間で一度動く)
オーブを広めにとれば、十分有効アスペクトの範囲でしょう。

魚座火星のサビアンシンボルは「夕食のために用意されたテーブル」。
天秤座の社交性を持った魚座のエネルギーがこのシンボルにはあり、それが
秀吉流の「処世術」となっているのが想像できます。
火星は、自分の権利や欲求を押し通すための力だからです。

双子座の月にスクエアなので、多分幼少期に
意味の分からない混沌とした状況に振り回される経験があって、
それが秀吉の世渡りの上手さの土台になったのではないかと思います。

双子座の要領の良さと、魚座の懐の深さが一緒になると
「ついつい、この人なら何でも聞いてくれそう」って思っちゃう人物像になりますね。
(本人は大変でしょうが)

木星と水星のコンジャンクションを見ていきたいと思います。

豊かな教養・発言が認められやすい。
上司に進言するにしても、角が立たなさそう。
そんなイメージがこのアスペクトから感じられます。

水星のサビアンは牡羊座25度の「二重の約束」というシンボル。
二面性、本来は異なると言われている物事を、
手中に収める、コントロールできることを表しています。

うん、まぁ、これは簡単に言えば「したたか」ってことですね。
言葉・知能の使い方が、ちゃっかりしているんです。

そして、海王星とコンジャンクションの太陽。

太陽のサビアンは牡羊座6度の「一辺が明るく照らされた四角」。
月と火星だけ見れば、柔軟宮らしく周囲や人の意見に流される感じの人物ですが、
「実際はめっちゃ頑固でゴーイングマイウェイだよ」というのがこの度数に表れています。

…この辺が、秀吉の独特の危うさ (褒め言葉) につながるんだろうなぁ。

さらに、海王星のサビアン牡羊座7度「2つの領域で同時に自己表現することに成功する男」
秀吉の二面性を決定づける要素にダメ押し。

太陽(自己実現欲求)が、海王星に後押しされて
かつ、自分を押し通す我の強さをカバーする月と火星に助けられ
なんとか、矛盾しがちな「他人のこと・周りのことに気を配りながらも、自分のしたいことを押し通す」ということやってのけた、というわけですね。

あとは、なぜ農家出身の息子があそこまで大出世したのか…
もうひとつ気になる点が、冥王星と金星のスクエアです。
水瓶座の冥王星と、牡牛座の金星で不動宮とスクエア。

「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも 夢のまた夢」

これは、秀吉の辞世の句ですが、これは冥王星がある水瓶座サビアン10度
「一時的だと証明される人気」というシンボルにも表れています。

金星は牡牛座13度で「荷物を運ぶ男」のサビアンシンボル。
欲しいものがあるから頑張れる、欲しいものを買った分のローンを返すために働いている。
そういう感じです。

水瓶座の冥王星が、この世の物事全てを還元主義的に無に帰そうとするのに対し
牡牛座の金星は、小難しい説明が不要な、五感を通して感じる有限のものに心を動かされるわけです。

このアスペクトと辞世の句を思うに、
美術品、城、食事、きれいどころの女性たちといった、五感を満たすありとあらゆる贅沢に囲まれていたにも関わらず
心のどこかでずっと「それらも、結局は夢まぼろし」であることを感じていたのではないでしょうか。

「自分がただ、この世から儚く消えてしまうのが怖い」
そんな恐怖のような感情が、在りし日の秀吉を突き動かしたと考えることもできます。


と、ざっと読んでみましたが
毎度のことながら、ホロスコープにはその人の才能も葛藤も詰まっている
不思議な図だと思います。

歴史上の大人物ですら、「これでいいのかな?」と自分の生き方に対して
悩んだり、思い切った決断をしながら前に進むことをしてきたのだろうということが、
ホロスコープチャートから伝わってくるような気がします。

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