冥王星の理解のヒント

占星術

皆様、コトノハノモリには冥王星で検索して辿り着かれる方が多いようですので、今回も冥王星の記事をあげてみたいと思います。

といっても、クックブック形式的にお話しできるネタ(こう解釈すればモテるとか金持ちになれるとかそういうの)はそんなにないので、概念的な話にはなりますが。

冥王星はこの人生の範囲だけ見える視野で考えても、全体像がつかめない天体です。
公転周期が247年ということなので、人生で体感しようと思うと少なくと3回くらいは人として人生を体験しないと分からないでしょう。

冥王星は8ハウス蠍座のルーラーですので、心理学や死・遺産と結びつけられますが、これは人生3回分の経験を経てようやくこれらの象徴に関しても全体像がつかめることを暗に示しているともいえると思います。

私が他の冥王星に関する記事で、冥王星は因果だと書きましたがそれは一回の人生では理解しえない物事を表すのに近い言葉だからです。

2024年春現在の「冥王星っぽい」という作品なら、「ダンジョン飯」ですね。
主人公の妹で、死んで生き返ったと思ったら、モンスターとのキメラになってしまうという実に冥王星らしいキャラクターが出てきたり、この作品の舞台であるダンジョンそのものが冥王星のメタファーにも感じます。

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・・・これは、私個人の見たヴィジョンなので全ての人に当てはまるかは分からないのですが、もし冥王星のことを理解したければキリストの一生の物語をなぞってみられると理解が深まると思います。

というのも、キリストは人生の中でひたすら神の御心に従って進んでいきますが、彼の肉体は一度死んでしまいますよね。

ヨハネの福音書に残されているこの言葉をイメージすると、さらに分かりやすく心に響くのではないかと思います。
 

”はっきり言っておく。

一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。

だが、死ねば、多くの実を結ぶ。”

ヨハネ12章

冥王星のエネルギーの把握は、このように肉体的または精神的な死を経験した後でしか手に入らない、ともいえます。
神の子のキリストですら一回は死んでしまいますし、それが必要な経験として神の計画に組み込まれてることに注目したほうがよいのです。
そして、8から9ハウスで宗教がテーマに移ることの繋がりも合わせて考えると、「そういうことか・・・」と感覚で腑に落ちることかと思いますが、いかがでしょうか?

しかし、実際に死を経験しなくても、疑似的にこの8ハウス領域に繋がれる方法があります。
それが、ヒプノセラピーやカウンセリングです。

自分の中の抑圧している領域の中にこそ、全体とつながる通路があったりするので勇気や忍耐は必要ですが、向き合って得られるものというのはなかなか、大きいです。

けど、軽い気持ちで関われないのが深い領域というもの。
冥王星のエネルギーが強い人達というのは、否応なく現実とあの世を複数またいだ領域の理解をせざるを得ないような、ちょっと大変な人生に生まれついているのかもしれません。

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