無いものねだりのアスペクト?金星と木星の90度(スクエア)

占星術

スクエアでも木星は幸運?それとも夢見がちで終わる?

本来、金星は個人の楽しみの範囲に収まるのが自然な天体です。
例えば金星のナチュラルサインである牡牛座は、自分の感覚に合うものを重視します。
また、イグザルテーションとなる天秤座サインの金星では、個人の楽しみや好みが周囲にとって受け入れられやすいものになるということです。

一方、木星は拡がる・増える作用を与える天体です。
何でも「まぁ良いじゃないか」と手に入れようとするので、時には木星の作用は(悪気無く)傲慢な行動や態度に繋がることもあります。
ギリシャ神話のゼウス・ジュピターの逸話を読めば、そのイメージは分かりやすいかと思います。

さて、そんな木星が金星と90度のアスペクトを取るとどんな事が起こりやすいのかといえば、
「あれもこれも欲しい。人のモノが羨ましい」といった現象が起こりやすくなると言えます。
自分の元々の所有物(才能や資産)を超えて広がろうとするもの=木星が接触してくるからです。

90度アスペクトが作用する場合、矛盾する要素を同時に抱えることになるので苦痛や困難を感じます。
さらに、金星が他の天体と90度を取る場合は「本人の意に沿わない感覚を押し付けられる」といった表れ方をすることも多いです。

木星が金星と90度を取る場合は、童話の「シンデレラ」に似ているかもしれません。
童話の中の場合は、親切な魔法使いが表れてシンデレラを舞踏会に行けるようにしてくれるのですが、
実際にこのアスペクトが作用しているチャートを持っている人の場合、自分の欲望に見合うだけの魅力や教養を自力で身に付ける必要性が出てくるでしょう。

木星のアスペクトは90度のようなハードアスペクトであっても、無いよりは良いと一般的には解釈されることが多いですが、ソフトアスペクトやコンジャンクションのように意識せずに使うには難しい組み合わせだと言えるかもしれません。

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