水星・双子座のハウスで見る、人生を上手く切り抜ける方法

占星術

場所が変われば人も変わる

占星術の話をする前に、ちょっと私の身内の話をさせてください。

私には、現在沖縄に住んでいる同い年の従姉がいます。
彼女はもともと中部地方の観光地に生まれ育ちました。

彼女の実家は宿泊施設を営んでいました。
しかし、地元はオリンピック開催を境に景気が落ち込み、時代の流れもあり観光地への客足も減り、経営が立ち行かなくなってしまいました。

そういう経緯があって、従姉は一家で大阪に移り住むことになりました。
でも、従姉は大阪の空気になかなか馴染むことが出来ず、越してきてからはほとんど引きこもりながら生活をしていました。
地元では活動的で友達も多く社交的な人柄だったので、私はその意外な状況にはじめはビックリしたのを覚えています。
大阪全体のパワフルな雰囲気とは正反対なおっとりノンビリした土地からやってきた従姉は、大阪という場所に対して完全に萎縮してしまったのです。

そしてまた数年後のある日、突然に従姉達一家は沖縄に移り住むことになりました。

昔から色々と世話を焼いていた祖母と祖父は「勝手なことばかりして」と怒っていましたが
私は従姉が大阪で全く馴染めていなかったことが気になっていたので、沖縄行きは従姉にとって悪くないことだと内心ホッとしていました。

そして私が思っていた通り、従姉は沖縄に行ってからとても元気になりました。
大阪では家の用事以外に外に出ることがなかったのに、沖縄ではフルタイムで朝から晩まできっちり働いて、全然運転出来なかった車もいつのまにかどこへ行くにも気軽に乗りまわすほどになっていました。
すっかり気持ちも明るくなり、沖縄の友達もたくさん出来たようでした。

根性や努力が正しいか正しくないかより、楽に前に進めるかどうか

従姉の話を例に出したのは、環境が与える人の変化を実際の例として説明するためです。

私は従姉ではないので、具体的に大阪で何があって、どういう嫌な思いをしていたのか
正確にわかることは出来ません。

もしかしたら、関東訛りや動作のおっとりした雰囲気が、大阪人の気に障って
それとなく冷たくされてしまったのが原因だったのかもしれません。

しかし結果的に、大阪でない沖縄なら彼女は自分の力を伸び伸びと発揮出来たわけです。
彼女が大阪では全然努力していなかったわけではないと思います。
ただ、努力が報われにくい環境だっただけで。

様々な環境要因、例えば
大阪の忙しなさに安心感を感じる人もいれば、嫌だと思う人もいて
その時感じる気持ちが体調にも変化を与えることになります。

ひとつひとつは小さな嫌だという気持ちも、何回も重なって続くと
身体も気持ちもどんどん重くなって、塞ぎ込んでしまう。

そんな状況で、頑張ろうとしても頑張れないですよね。

だから人が、自分がもう少し楽に生きられる場所に移りたいと思うのは、
当然のことだと思います。

なかなか成果の出ない環境で10の努力をするのと
環境が自分の能力を1.5倍にしてくれる状況で同じ10の努力をするのと
どちらがいいのか、そんなの分かりきっていて考えるのも嫌になりますよね。

でもほとんどの人は、「自分はどこで頑張ったらいいのか?」ってことを
知らずにいるため、上手くいっている人の成功を妬んだり他人の足ひっぱったりします。

他に良い方法がある可能性に、気付いてほしくないからです。

「ここしか、生まれ育った環境しか、どうにかできるものはないんだよ!つべこべ言わず我慢しろ、努力しろ!(お前も道連れだ!!)」という感じで。

しかし、我慢は期限の見通しがつくから出来るものであって、先の見えない状況でし続けるもんではありません。
こういうアドバイス(というか八つ当たり)をもらってしまったときは、親でも友達でもあまり真に受けないことです。

自分がどんな環境にアドバンテージを持っているかを判断する方法

では、ここでようやく占星術の話です。

環境への対応力、サバイバルといえば双子座サインが関連します。

「この状況では、こうしたほうが良い」
「この人には、こう接した方が良い」

打算…いえ、臨機応変といえば、双子座。

その状況対応力が
どこで、何をすれば伸ばすことが出来るか
あるいは、発揮されやすいか
ハウスまたは水星のあるサインから考えることが出来ます。

双子座が3ハウスであれば、近所の友達や学校生活、日常的に関わる人間関係から、どうしたら上手く立ち回れるか経験できます。

双子座4ハウスなら、友達みたいな親子関係・不特定多数の人との関りが多い家庭環境から世渡りを学びますし

10ハウスなら、社会の中で次々と環境の変化に揉まれていくことにより、だんだんと立ち回り方を覚えるようになります。

双子座または水星が関連しているサインやハウスは、自分にアドバンテージが上がりやすい場面や状況になります。
また、天体が双子座サインに入っている場合、その天体は双子座的状況(競争や適応力)に関係してきます。
例えば月が双子座だと、自然とその場の状況に合わせた態度をとるクセが身についていて、意識せずに要領のいい会話を出来てしまう人が多いです。

重要なのは、自分の双子座または水星のテリトリーを見極めることです。
無理に他人のマネをしてみてもなかなかうまく行かないのは、そもそも持っている素質が違うからです。

太陽サイン、サビアン度数も含めて、全体的な方向性を検討することも忘れないでください。
太陽の役割は単純に見えますが、この中心の部分がなくなると水星も力を失いがちになります。




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