アサーティブネスとは

スピリチュアル

アサーティブネスではない自己主張のパターンに気付く

アサーティブネスとは、自分の感情や感覚に素直になり、
かつ自分にも他人にも敬意を払った態度でそれらの表現・意思の表明を行うことです。

簡単に言えば、
「あなたも私もOK!」
という自己受容&他者受容な生き方
をするということ。

例えば、何かあなたの気分を落ち込ませたり、気に障るようなことが起きたとしましょう。

そんな時、その原因と思われる状況や人物に対して、
あなたは普段どういう態度をとっているでしょうか?

そんな時に多くの人がとる行動や態度として
だいたい、次の2パターンが多いと思います。

1つ目は、
「ひどい!何で私にこんなことするの!?
そっちがその気なら、そのケンカ(勝負)受けて立つわ!!」
と、闘争心を燃え上がらせてアグレッシブに攻めるタイプ。

2つ目は、
「ああ、きっと私が気付いていない落ち度があって、そのせいでこんな事態が起きたんだ。
自分が悪いんだ。だから、自分が我慢すれば丸く収まる… 」
という、分かりにくいけど遠回しに相手を責めているタイプ。

この2パターンは、一見正しい自己主張の仕方に見えますが
どちらもそれぞれに欠点を持っています。

アグレッシブな態度で自己主張をするタイプの人は、
常に勝負に勝ち続けなくてはならない
という強いプレッシャーにいつまでもさらされる人です。
自分の正しさをいつでもどこでも主張して人から認めてもらわなくてはならず、
やがて気力や体力が尽きてきた時になって、今までの周囲に対する
自分の行動や態度に気が付いて、後悔しはじめることになります。
他人に自分の価値を認めさせるために、他人を押し退けるという矛盾に中々気づきません。

遠回しに人を責めることで自分の意見を主張するタイプの人は、
自分の本心を誰にもわかってもらえない
という孤独感や無力感にさいなまされている人です。
こういうタイプの人は恐怖心から、いつも本心とは違う言葉を口から発しています。
それでいて、本当は人に自分の怒りや悲しみ、望みをわかってほしいと
思っているのですが、ネガティヴなアファメーション(自己宣言)となっている言葉の癖が
ますます自分を理解してくれない状況や人間関係を、このタイプの人に引き寄せてしまいます。

アサーティブネスな自己主張とは

先にあげた2つのパターンには、自立した一人の人間の自己主張として欠けている視点があります。
それは、自己責任感です。

自己責任感とは、
「自分の感情・思考に自分で責任をもつ」
ということです。

これは、他人の機嫌をとったり、状況を丸く収める責任が自分にある
という意味ではありません。

他人から不愉快な思いをさせられる場面に遭遇しても、
その感情の出どころは自分自身であって、他人ではありません。

自分が嫌な感情を自分の内側から感じた時、そういう時は
「今、自分は気分が悪い。ここから離れたい。」
とシンプルに考え、行動に移せばいいのです。

あるいは、自分の嫌な感情を引き起こすきっかけとなった人や状況に対して
「私は、今あなたが私に向けた態度で気分が悪くなりました。
どうしてあなたがこのような態度を私に向けたのか、説明してもらえないですか?」
というように、冷静に、かつ自分の感情を尊重しながら相手に意思表示を行うことも出来ます。

自分の考えがいかに正しいかを論点にして意見を主張してはいけません。
説き伏せようとしたり、自分の怒りを相手に沈めてもらおうとするのは
相手の感情や思考を自分の望む方向へコントロールすることに繋がるからです。

他人との間に感情的な依存、共依存の関係で繋がってしまっている人間関係は
精神的に自立が出来ている状態とは言えません。

アサーティブネスな自己主張とは、他人に自分の感情や思考を依存したり、
逆に依存させることなく、お互いが自分の感情や思考に責任を持ち、
自立した大人としてコミュニケーションをする
ということを示します。

「○○しなければ○○してあげませんよ」
というよくある従来の親のしつけの延長にある支配的なコミュニケーションや
「言わなくても分かってほしい」
という人間関係全般における依存心など、私たちが普段知らない間にしがちな
密着し過ぎた他者との心理的距離感をちょうどいい距離に調整していこう、というのが
アサーティブネスコーチングで行う内容です。

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