無意識との対話からはじまる1ヶ月
こんにちは。
今回も新月からの約一ヶ月、運気の移り変わりを見ていこうと思います。
早速ですが、9月10日の新月のチャートから参りましょう。
新月のサビアンは乙女座18度の「ウィジャ盤」。
無意識からのメッセージを受け取るシンボルです。
乙女座といえば実務・現実的なサインと解釈されますが、このサビアンシンボルをみるとまるで魚座のようにも思えます。
その理由は、この度数のドデカテモリーにあります。
ドデカテモリーとは、1つのサインの度数である30度を12分割したものです。
30÷12=2.5 なので、
0.0~2.49度が元のサイン(乙女なら乙女)の資質。
2.5度~4.9度が次のサインの資質(乙女なら次の天秤座)…と2.5度区切りで一つのサインに別のサインの資質が混じるというわけです。
乙女座の17度は、魚座の資質が混ざります。(サビアンを読むときは+1度のシンボルです)
乙女座的な細かい日常のことを、魚座の霊感を使って読み解く…そんなふうな解釈で良いかと思います。
魚座のちょっと広すぎる思考・視野も、乙女座と合わせることで必要なものに絞れるので良い感じではないでしょうか。
では、その霊感での交信で何をイメージし、具体的には何を受け取るのかな?という部分が
おそらく、オポジションになっている魚座の海王星です。
海王星のサビアンは魚座16度の「自分の書斎の静けさのなかで、創造的な個人が霊感に満ちた流れを体験する」というシンボル。
これは実際に具体的なものを作り出される前の段階の、純粋な創造力が刺激されるというわけですね。
つまり、この世の既製品じゃないものを思いつくということ。
あの世的にはもう出来上がっていても、この世ではまだないものは、この世的に言えばそれは創造行為となります。
それが、個人レベルで起こります。
例えば、「あー、なんで今までこの勉強方法思いつかなかったんだろ!?」と新発見したりとか
日常で当たり前だと思ってたことが急にそうじゃなくなって
「あ。もしかして、私が今まで感じていた普通って、もしかしてすぐ変わっちゃうことなのかも。じゃあ、もうこの考え方を守る必要はなくなるのかな?」と内的な気づきを得ることで、今後自分の生き方をちょっと考え直してみたくなったりするかもしれません。
そんな感じの雰囲気でこの新月はスタートしそうです。
新しい自分像を模索していく満月
では、新月で霊感によるインスピレーションを受けた後、その成果として何が現れてくるでしょうか?
9月25日のチャートを見てみましょう。
太陽は天秤座1度、サビアンは2度の「六番目の部族の光が七番目のものに変質する」というシンボル。
月は牡羊座1度、サビアンは2度の「人間の性質を明らかにするコメディアン」。
満月というのは、太陽が「こうあろう、これを理想としよう」というイメージで
照らされる側の月が、実際に物事を体験している私たちが感じていることのイメージです。
ということは、今回の満月のストーリーは
表向きの思考には「新しい環境に合った行動を取れるように、色んな物事にオープンな自分でありたい」という思いがあり、
その心中で「じゃあ、何か手本となる人のマネをしてみようかな?」と考える、というふうに読んで良さそうです。
例えばですけど、モノマネの芸人さんが芸能人のモノマネをする時って、芸能人の特徴を
「やり過ぎだよ!」ってくらい大袈裟に表現して観る人の笑いを誘うのですが
でも、観てる人は「確かにあの芸能人に似てる!」って感じるんですね。
こういっちゃうとなんだか虚しいものを感じるかもしれないのですが
他人から見た私たちって、思っているより細かいところを見られてはいないのかもしれません。
だから、特徴的な部分だけ、たとえばそれが外見のみを変えただけだったとしても
「あ、なんかキャラクター変わった?」って他人からすれば感じられるのかもしれません。
そしてさらに、外見に合ったイメージを他人は勝手に作り上げるわけです。
しかし、今回ちょっと気になるのがこの太陽と月にスクエアを形成している
山羊座の土星です。
サビアンは山羊座3度の「人間の魂は、新しい体験を切望するあまり、受肉を求める」というシンボル。
このシンボルは、自分の成りたいもののイメージを形作るために、作っては壊しながら
「現実にちゃんと活かせているか?実用に耐えうるか?」を確認していくシンボルです。
牡羊座の月の純粋な模倣(モノマネ)行為や、天秤座の太陽の「色んな人や場面・環境を体験していきたい」というオープンマインドさに、
山羊座の土星が「それ、ちゃんと自分の目的・目標と噛み合ってる?ただ周囲に嫌われないように合わせてるだけとか、逆に周囲を無視して自分だけが夢中になってるみたいになってない?」とチェックを入れてきそうな感じなんですね。
今の時期に自分が作り上げていく“自分像”というのは、多分長い間お世話になるからこそ
「ちゃんとしておこうね」という意味を込めて土星のチェックが入るのだと思います。
そんな土星は牡牛座の天王星と120度のトラインの角度を形成中。
この土星は牡牛座2度の「電気的な嵐」というシンボルのエネルギーを持っている天王星と手を組み、私たちが慣れ親しんだ資質をちょっとずつ、でも内容としては大胆に、意識から変えていこうとしているように感じられます。
また、水瓶座にある火星も太陽・月とは60度と120度の調和・発展の角度ですが、天王星には90度の方向転換の角度となります。
火星の度数は水瓶座4度の「インドのヨギが自らの治癒力を示す」というシンボル。
自分の能力を「ホラホラ、自分はこんなふうにして自分を癒しましたよ~。こんなことができますよ~」と周囲にアピールするのですが、この水瓶座4度のシンボルの人物像が表す能力は、世間的にはまだあまり知られていない能力です。
社会の後ろ盾もなく、体系化もされていない未知の知識や技術って、実はどんなに素晴らしくても「ええ、なんか胡散臭い…」と他人からは見えてしまうもの。
そんな自由さと未知の可能性を抱いて火星のエネルギーは太陽と月に働きかけるのですが、天王星が急に方向転換させて行動を中断させることもあり得る角度を形成しています。
「ちょっと個人プレー(自分のエゴ)に走り過ぎていないか…?」
「机上の空論や理想論を無理矢理通そうとしていないか…?」
そんなところを、牡牛座にいる天王星は見ていそうです。
今月の運勢のオマケ
そういえば「前回に上弦の月と下弦の月の期間について詳しく話したっけ…?」
と思ってるんですが、今回はオマケとして下弦の月の時期の振り返りをしようと思います。
下弦の月…満月で表れた課題に対する対策を行っていく時期です。行動の結果として返ってきたものを取捨選択するために、月で自分の中の記憶や感情を整理するための方法を、太陽で「どんな結果をもたらすために、月の中の情報を選び取るか」のイメージを掴みます。
確認と調整です。
前回の新月~満月から下弦の時期だったここ数日だと
月が双子座の11度のシンボル「体験の新しい機会を開拓民に提供する、新しく開かれた大地」
太陽が乙女座11度のシンボル「自分の赤ん坊に、息子を深く待ち望んだ気持ちが叶えられたことを見る母親」となります。
これは、満月で得られた体験を双子座の好奇心でもって「この体験からどんな新しいことが発見できるだろう」という試みを行い、
乙女座の分析力や実務性でもって「この体験をどのように育てていこうか・何を組み立てていこうか」というイメージの流れとして、地球に生きる私たちに影響を与えます。
双子座の好奇心は、行き詰まりの打破のために使わるかもしれないし、調子のいい人にとっては発展のために新しいことに興味を向けるかもしれない。
乙女座の具体性・実務性は、本人の願望の度合いや内容に合わせてそのイメージを提供するため、人によってはどんなふうに見えるかは違います。
何も願いや希望が持てない人なら、何も見えない、なんてこともあるかもしれないし。
こんなふうに
意識していれば、自分にとっての「あ、こういうことか!」という気付きとともに
無意識だと「言われてみればそんな感じだったかも…?」という感じで体験するんじゃないかな~と思います。
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