人生の安定と生きがいの創造との葛藤・2ハウスと5ハウス

占星術

 私のホロスコープチャートは2ハウスが蠍座で金星・冥王星と5ハウスの水瓶座の木星がスクエアになっています。

 2ハウスは豊かさや所有がテーマになるハウスですが、5ハウスは創造性や愛することを体験するハウスです。自分を守りたい気持ちと、危険を顧みず世界に自分を開いていきたい気持ち。そこでスクエアになっている天体があると、この2つの矛盾が起きやすい組み合わせだと言えます。

 5ハウスは自分の創造性を表すハウスですが、伝統的には子供のハウスとも言われます。このことに関しては、自分の中の純粋な創造性・個性が、男女の肉体の融合と出産を通して子供に注がれる5ハウスで表れるからなのではないかと私は考えています。なので、親が自分の果たせなかった夢や願望を子供に託すなどの行為は5ハウスらしい象徴のように感じます。

 2ハウスは自分のもの、という所有するハウスです。自分の身体、自分の食事、自分のお金、自分の衣服、自分の家、などなど、他人に分け与えず自分のものにしておきたいものがこのハウスに表れます。

 そんな2ハウスが蠍座であるとき、私の場合はどのように実際に表れているかというと、「人と共有する」という蠍座らしいテーマがお金や衣食に関わってきます。

 冥王星・金星が2ハウスにあり牡牛座が8ハウスなのでパートナーがいる場合、私のお金はいつも共有財産扱いになりました。明らかに相手に非があると思える場合でも、お金の工面などをしたことも。愛されるために、金星期(15~25歳くらいまで)は自分の全て・特に生活の安定を犠牲にしていました。

 私の人生でよく表れるスクエアのパターンは、自分が孤立してでも自分のやりたいことをやる(水瓶座)か、自分のやりたいことを諦めて他人からの愛をもらおうとする(蠍座)かの2パターンです。

 占星術の解釈ではついつい即効性を求めて「どうしたら上手く人生が展開していくか」の観点で分析しようとしてしまうことがありますが、スクエアの扱い方に関しては自分の実際の人生の経験の中で、一つずつ課題をクリアして自分なりの答えを見つけるしかありません。

 自分の人生がホロスコープチャートには表れているのですから、答えはそのチャートの持ち主である私達自身の中にあるのは間違いないのです。

 私のチャートのスクエアの続きですが、最近になって自分のスクエアのパターンの中で人生の苦みから気付きへ昇華されたものをいくつかあげるとすれば、「愛には色んな形がある」「愛は自分を犠牲にするものではない」「自分も他人も、等しく個性的で価値のある存在」ということが何となく体感として分かってきた、ということかもしれません。

 また、スクエアはどちらか一方を否定・抑圧すると必ずバランスを取るために揺り戻しが来ることも経験から分かりました。スクエアになるサインの性質は、お互いがどんなに気に食わなくても、それは自分の中にある性質だと認めて消化していくのが良いのです。

 創造性の5ハウスと物質的安定を表す2ハウスは、木星の拡大の効果もあり「どこまでやるのか」という途方の無さや、冥王星の魂の暗い深みに触れる経験もあり、昔も今も一筋縄でやってこれたことがありませんが、不思議なことに自分が自分以外の生き方をしようとするといつの間にかこの人生の青写真に戻るようになっています。

 というわけで、私が今の人生でスピリチュアルな生き方の探究をすることは、予め設定してきたことのようだ、というのを受け入れる為に必要なこのスクエアなのかもしれないな、と最近はそう邪険にすることもありません。(笑)

 単に、恋愛(5ハウス)や社会的ステータス(2ハウス)に拘る体力・気力がなくなってきただけとも言えるかもしれませんが、気力と体力を削がれるまでに、どえらい経験をたくさんさせてもらいましたので、やっぱり気のせいじゃないんだと思います。

 また、ホロスコープチャートの実感体当たりレポを思いついたらアップしていきたいと思います。

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