4ハウスサインで見る生育環境のイメージ

占星術
4ハウスサインは育てられていた時の条件や習慣

こんにちは。
久しぶりの記事ですが、今回は4ハウスについて考えていこうと思います。
(今年は夏の間に月蝕と日蝕というイベントがあるのですが、そちらの話題についてはおいおい、纏められそうでしたら記事をあげたいと思います。っても、もう色んな占星術専門の人が予測の記事を書いているので、過ぎた後の振り返りみたいな感じになりますが…)

4ハウスというのは、蟹座がナチュラルサインとなります。ホロスコープの基本ハウス・サインで読めば、4ハウスという場所は蟹座サインのように、親族縁者や身近な親しいもの同士の間で育まれるようなものになります。
漫画で例えるなら、ちびまる子ちゃんの家庭が一番このイメージに近いと思います。

蟹座サインは「身内に甘く他人に冷たい」と言われることがありますが、これは心を安心して開いて接することの出来る相手同士だとアットホームになるということです。
多少子供がワガママを言ったり、ちょっとぐらいお母さんとお父さんが喧嘩したからって、「まぁまぁ、それも日常の一部だしね。」くらいの寛容さで受け止められるのが蟹座サインらしい4ハウス家庭のイメージとなります。

各サイン別4ハウス解釈の例

そんなわけで、恒例の「じゃあサインが変わったらどうなるの?」を見ていこうと思います。
(ここにあげたイメージはほんの一例です。)

牡羊座サイン…野性味溢れる家庭。ご飯時は早い者勝ち。自発性が無いと放っておかれるような家庭だったかも。一人暮らしを始めたらやたらサバイバル能力が高くなる。

牡牛座サイン…暮らしそのものに対して関心の高い家庭。衣食に不自由するのは耐えられない。家族全員が自分の考え方にこだわるので、互いの考えに同意できないときは家庭内で不満がたまりやすい。

双子座サイン…会話をしてお互いに情報交換をしなければ、お互いのことが分からない家庭。言った言わないで喧嘩とか多い。理想の家族を探し求めて家出とかしたくなる。

蟹座…血のつながりや情で結束する家庭。身内意識が高すぎて他人に防衛的になり過ぎるところがある。内弁慶が多い。喜怒哀楽を出せる家庭で育つので心は健やかに育つ。

獅子座…海外ホームドラマのような家庭。友達に「お前ん家ってなんか家族全員派手だな」って言われる。親とか血縁がゴージャス。地味な生活は退屈でちょこちょこ小さな事件を起こす。

乙女座…キッチリした家庭。他人にはわからない独自ルールがある家庭なので、家にお邪魔するには気を遣う。嫁入り・婿入りすると大変な目に遭う率が高い。

天秤座…考え方の違う両親に挟まれた子供が間で苦しい思いをすることが多い家庭。ぶつかり合ってでも本音を語り合う経験が後に必要になることが多い。

蠍座…距離が色々と近すぎる家庭。一言で言うと息苦しいイメージ。ちょうどいい距離の取り方をお互いが学ぶまでは、たびたび家庭内で重めの事件が起きる。

射手座…向上心のある家庭。夢や野望に向かって何かしていないと「具合でも悪いのか?病気なのか?」と家族から言われる。実の家族とよりも他所の家族とのほうが仲が良い。

山羊座…社会的な理由で成り立っている家庭。「仕方がない」が口癖の親が高確率でいる。その家の主人の社会的な状況(親の転勤など)に振り回されやすい。

水瓶座…一言で言うと放任主義な家庭。個人の意見は尊重されるが、家庭での一般的な世話や安心感が提供されるかはまた別の話。時々、家族がフラッと旅に出てしばらく帰ってこなかったりする。

魚座…独自の世界観の中に生きている家庭環境。心の中で思い描くイメージをそのまま生活に持ち込もうとするので、「ちょっと変わってるご家庭よね。親切だし悪い人達じゃないけど…」と近所では噂されたりすることもある。

 

4ハウスは1ハウスの表す自分自身を安定させる場所

4ハウスは、1ハウスでこの世界に入ってきた私たちの魂をこの地球で安定させる場所です。
肉体的にも精神的にも、この地球で生きていくためのある程度の型ができるまでは4ハウスで保護されることになります。言葉を言い換えると、エゴを育てていることになります。

1ハウスの魂の状態では、衝動や純粋性が強くて自己保全をしようという段階には至っていません。
この地球でいざ何かをしようと思うものの、エネルギーだけが余って自分ではまだどうしようもない、というのが赤ん坊の状態です。この赤ん坊状態の1ハウスは、4ハウスの養育者や家庭に守られながら、少しずつ地球での身の守り方を獲得していくのです。

4ハウスの環境で体験したことは人生の大部分に影響が及びます。
家庭環境が辛かったせいで、人生の半分以上を幼少期の自分の思い出に対する復讐のような思いで過ごす人もいるくらいです。
もし、このように家庭環境からくる悪影響を癒すことができたなら、生まれ変わってやり直しになるくらいに人生が変わると思います。

人は「自分の中の常識や記憶からくる推測は“絶対の真実”ではない。」と気づいたとき、今までとは違う人間関係に目を向けたり、今までとは違う環境を選ぶことができます。
具体的な方法としては、調整の角度である150度位置の9ハウスが4ハウスで出来た思い込みを修正するのに役立ちます。

9ハウスは海外や少し遠い場所を表しますので、ホームステイや留学をしてみると良いと思います。難しいようなら、本や映画の中でそのような体験の出来るものを選んだり、海外の友人と文通をしてみたりするのも効果があります。
童話の『青い鳥』のように旅先で生まれ故郷や家庭を思い出すうちに、良かったところや懐かしいことが浮かんできて、幸せに気付いたり思い出が浄化される…というような具合です。

コメント

  1. Gemini より:

    4ハウスカプスは射手座26度

    >射手座…向上心のある家庭。

    向上心がある家かどうかはわかりませんが、自分の根っこにある上昇志向的側面はここかな?同じ家でも親・兄弟によって、4ハウスのカプスは変わるので、その人の根っこにある側面と考えた方がいいのかな?と思いました。
    ただ、ホロスコープは、面白いですよね、どんな人でも、ハウスが違っても向上心の強い射手座要素はある。

    >具体的な方法としては、調整の角度である150度位置の9ハウスが4ハウスで出来た思い込みを修正するのに役立ちます。

    9ハウスの意味はこういうことだったのかと納得しました。私は、9ハウスのカプスがおうし座です。おうし座的に?大学などの高等教育において、4ハウス=自分の原点を見つめなおす。 
    ちょっとよくわかりませんが、他の方のブログでは、「9ハウスは母親からの眼差しがどういうものだったか?を表す」という表現をされていました。

    いずれにしても、自分の原点を、距離を取って見直すのが9ハウスであり、確かに一体化の8ハウスに次に来るのは、納得します。何だか面白いシステムですね。占星術そのものが人間の発達そのものですね。
    そして、たとえ4ハウスが厳しいものであれ、9ハウスという客観的に距離を取って見つめなおす力があることを示してくれる。それは、人間には、チャンスもあることを教えてくれている気がしました。

    • hirari より:

      こちらにもコメントありがとうございます。

      9ハウスはMCに入る前の、最後の自己確認の部分と捉えても良いと思います。
      4ハウスでは自立の始めの第一歩(母子分離)、8ハウスで二回目の自立(変容)、というテーマもありますので、
      何か現実的な課題に取り組む際は該当するハウスをじっくり見てみると、またそのたびに発見するものがあると思いますよ。

      9ハウスが母親のまなざしを、という部分は、4ハウス(自分の母親)を1ハウスとして見て、9ハウスを母親にとっての6番目のハウスにする、という手法と関連していたと思います。
      母親にとっての6ハウス(150度のアスペクト)は調整を表しているので、子供を乙女座的に躾するにあたってどういう方針を持っているかを見る、ということなのではないかな~、と。
      (これはちょっとうろ覚えなので、こういう考え方もあるのだ、くらいに考えて読んでください)

      • Gemini より:

        hirari様

        返信ありがとうございました。

        >9ハウスはMCに入る前の、最後の自己確認の部分と捉えても良いと思います。

        すごく、ためになります。9ハウスは、自己確認なんだ。
        ホロスコープって、一枚の円の中で、人の発達を語っている感じです。
        4ハウスと8ハウスの違いは、幼児期の自立と思春期・青年期の自立を表す…それでちょっと距離を取って、自分を客観的にみる9ハウスというシステムですね。
        占星術は読み方に多様性・柔軟性があり、哲学的ですね。まさしくシンボルとの対話ですね。

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