世の中のお金・豊かさについて、どれくらい正確に分かっていますか?
今日の記事では、この本の内容に沿って情報をシェアしたいと思います。
●「サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット 」
モーガン・ハウセル (著), 児島 修 (翻訳) ダイヤモンド社
ところで私は太陽土星コンジャンクションのせいなのか、意識してないとつい「重たい」話ばかりしてしまいます。
(その方向性で役に立てるならばと)自分らしくもなく、
「大丈夫!とにかく波動を上げて、ニコニコ笑って過ごそう!」
みたいなスタイルにはどうにもなれず、占い以外の情報や知識を引っ張ってきては
「ああだこうだ」
話し込むのが、やはり合っているような気がします。
うちのホームページや私を数年前から、ありがたいことに知ってくれている方にとっては
「あー、まだ自分のキャラの方向性に迷っているのね」
みたいに思う方もいそうですが、はい、その通りなので・・・(^^;)
また、プロフィールの文言がそのうち変わるかと思います。
なんでこんな話を冒頭にもってきたかというと、私が占い以外の本を紹介することの理由を
伝えたいなぁと思ったからなのでした。
「スピ系の占い師がそんなこと言うなよ」って思われるかもしれませんが
占いやスピリチュアルだけをアテにして人生の判断をするのは危険すぎるし、
もっと他にも知っとくべきことたくさんあるよってことも、伝えたいのです。
(そして私のことを、そういうことを考えたうえでアドバイスや分析をしているスピリチュアル系占い師だってことも知ってほしかったりします。)
例えば、占星術の出生図はパッと見て幸運そうに見えても、
それだけで安心して現実的な努力や行動をしなければ
持って生まれた可能性も開花しませんよね、という話と同じです。
しかしだからと言って、生まれ持った可能性に全てを賭けて
「イチかバチか」の判断や無茶な行動するのも危ないよ、という話も
同じくらい真実で、大事なことです。
その理由が、今回紹介した本には書かれています。
豊かになれる要因は人それぞれ違う
人生は、批判を恐れずに言うなら「運ゲー」です。
最近は「親ガチャ」なんていう言葉があるみたいですが、お金持ちに容易になれる家庭環境というものは残念ながら存在します。
人間努力次第なんて言葉は聞こえがいいですが、
そんな言葉で片付けられるほど世の中は単純には回っていません。
ただでさえ、家族や友人との関係や職場の上司からの評価だってなかなか思うようにいかないのが日常です。
豊かさの象徴であるお金は、もっとそれ以上に大きくて複雑な集団との関係で動いているものです。
ですので、そういった社会の事情を予め分かっておくことが
・変な儲け話に引っかかる
・自分の身の丈以上に無理をして頑張ってしまう
ことから身を守ることになります。
これは西洋占星術で言うところの3ハウス・双子座の領域の体験に関連します。
3ハウス・双子座では自分以外の周囲の環境をどのように生き抜けばいいかサバイバルすることを学びます。
もちろん、どれだけ事前に情報を仕入れて予測を立ててみたりしても、
世の中に「絶対」ということはほとんどありません。
時には運よく成功したり、時には運悪く失敗したりします。
何が運で、何が技能で、何がリスクなのかを見極める難しさほど、資産形成の最善策を学ぶときに直面する大きな問題もない。
それでも、私たちをより良い方向に導いてくれる指針は2つある。
誰かを絶賛して「こんなふうになりたい」と憧れたときや、誰かを見下して「こんなふうにはなりたくない」と思ったときには気をつけること。加えて、誰かの成功や失敗の原因が100%、その人の努力や判断にあると思い込むことにも注意が必要だ。モーガン・ハウセル (著), 児島 修 (翻訳),「サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット」,ダイヤモンド社,2021年12月,pp.54-55
そのお金(仕事)との付き合い方は、自分を安心させてくれているか?
スピリチュアルや占い好きにありがちなのが、
「それ(自分がやりたいこと)が私の使命なら、何があっても上手く行くはず」
という超絶楽観主義の感覚です。
未来に自分がなっているであろう理想図を熱心に思い描いていれば、
目に見えない不思議な存在がパーッと解決してくれる。
という懇願にも近い願望を、大なり小なり持っている人が多いような気がします。
引き寄せの法則から言っても、潜在意識では「上手く行かないだろう」とどこかで思っているこの感覚の状態では、お金は引き寄せられません。
なぜなら、上手く行かない・現時点では上手く行っていない、というエネルギーの波動が優勢で出てしまっているからです。
だったら、自分の魂の使命に関することはいったん週末や休日の余暇に置いておいて、
現時点でも出来そうな、少しでもお金の不安を減らす工夫を考えて生活設計をし直したほうが金運・豊かさの波動は上がります。
別に、大袈裟なことはしなくてもいいのです。
新しい求人情報を見たり、職業訓練の情報を調べたり、興味のある仕事の研究をしたり、
こんなふうにお金の運用や豊かさのマインドに関する本を図書館で読んでも良いでしょう。
一番良くないのは、「リスクを恐れずに信じて飛び込む」ことです。
飛び込むなら、リスクを理解して飛びこむべきです。
飛び込んで失敗したとして、備え・セーフティーネットがあるならやればいいですが
そうじゃないのならただの無謀・自暴自棄になってしまいます。
福利は、何年、何十年もかけて成長させると最大の効果を生み出す。これはお金だけでなく、キャリアや人間関係にも言えることなのだ。
鍵を握るのは持続性だ。人間は時の経過とともに変化していく。だからこそ、人生のあらゆる局面でバランスをとることが、将来の後悔を防ぎ、投資を長く続けるうえでも最善の戦略になる。
現役時代に、貯蓄、自由時間、勤務時間、家族と過ごす時間などをすべて適度にすることを目標にすれば、極端な場合よりも、計画を継続しやすく、後悔もしにくくなる。モーガン・ハウセル (著), 児島 修 (翻訳),「サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット」,ダイヤモンド社,2021年12月,p.224
自分の幸せは自分で創る
他人がいくら「こうしたほうがいい」とアドバイスしたところで、アドバイスを受けた本人がその案を気に入らなければ意味がありません。
それでも、私たちは周囲の人の意見に耳を傾けつつ、
自分なりの豊かさ・幸せを創造していく必要があります。
なぜなら、私たちの人生を構成している世界は自分以外の誰かが常に存在していて関係している場所であり、なおかつ、幸せの理想や欲求は自分の中にしか答えがないからです。
この相反する事実のバランスをとって生きていくのは、誰にとっても大変で骨の折れることです。
しかし、予めこのような奇跡に頼らない潔さ・諦めという覚悟を持ちながら
現実に向き合っていくことが丁度いい距離感なのではないかと思います。
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